2010
Arquitectura Design
2009 KYOTO
大正末期から昭和初期に建てられたと推定される古い洋館を解体し、素朴でゆっくり時間が流れる心地よい平屋のお宅です。
祖父の代からの洋館の趣きを残しながらの新築で、敷地内に点在する「栗」「梅」「楓」「楠」その他大勢の植栽と向き合いながら平面計画しました。
デザインしないデザイン。ホンモノの素材の質感と存在感にただただ思いを寄せるお家です。
玄関建具はツガの木。外灯や表札、ポストの口、インターホンなど、細部までこだわって
お客様をお出迎え。
新築当初の外観。ここから何年かかけてご主人が素敵な石畳のアプローチを作ってくださいます。乞うご期待。
玄関土間は天然石張りに素朴なマットのみ。下足箱はおじいさまがお使いになっていた家具を。
リビング入口建具は以前の洋館の物を大切に解体し移築。無垢の建具の重厚さもすぐに新しい空間と馴染んでくれました。
この建具って、ごっつい枠材の寸法も表と裏と表情が違ってて、特に納めが大変で、大工さん泣かせだったらしく、ブツブツブツブツ言われました・・・・
けど、めっちゃかっこいいです。握り玉も前のまんまです。
ダイニングには応接室で使われていた家具をセッティング。
手前にある「腰掛け」と「ティッシュケース」は大工さんが庭の栗の木で作ってくれました。
廊下のコーナー壁面にブラケット。工務店さんが一生懸命磨いてくれて・・・コーナー金物がまた、いいんです・・・奇麗に落ち着きました。
塗り壁のコーナーには黒竹を背割りして。