2014
SETSUKO TORII KNIT WORKS Aterier Shop
Art Direction & Interior Design
2014/05
大好きなニットデザイナー鳥居節子さんのアトリエショップをディレクション&デザイン。
もともと京都の織り屋さんだった町家を改装しました。
まさにうなぎの寝床です。奥に続く路地を進むと、ビルの雑踏を忘れさせてくれるくらい素敵な時間にタイムスリップさせてくれます。
昔からあった土間、お座敷、お庭、蔵・・・。どれもこれも手直ししたらステキです。(この手直しが一番大変なんですがね・・・・)
すでにある程度リフォームされていた物件だったのですが、あえて、もとの佇まいに戻そうと大工さんと相談しながらプランしました。
奥のお庭に続く土間は風が気持ちよすぎるくらい通り抜けます。
一部、トップライトをつくることで京町家特有の薄暗さと陰気さがなくなり、すっきり。ビルの隙間から青空も見えます。
ほんとうはここ「バスルーム」になる予定で設計したのです。
お庭を見ながら、お風呂に入って・・・・鳥居さんの夢?かな?
今は広々としたフィッティングルームですけどね。
素朴だけど、ケヤキの1枚板のカウンター!キッチンと言いますか、レジカウンターと言いますか・・・・
アトリエショップなので、製作過程、デザイン、仕上げの工程などをここで行います。なのでボタンを染めたり糸を染めたり、製品を縮柔したり。
洗濯機、乾燥機も備えているのですよ。
通りから入口を入って、路地を抜けて、アトリエショップが続きます。
路地でファッションショーを行うこともあり、ここをモデルが歩く時もあるのですよ。
天然素材とSETSUKO TORIIのニットがとてもよくなじみますねー。土壁は残し(修復し)モルタルは新規。もう少ししたらいい味がでてくるでしょう。
コンセントプレートの目隠しには無垢の板を大工さんに無理言って加工してもらいました・・・
糸から選び、デザインし、製品になっていく現場、そして鳥居先生の姿がとってもステキです。さすがです。